11月30日 牧野富太郎の道を歩くin三原村 活動報告

11月30日には三原村にて、「牧野富太郎の道を歩く」のイベントが行われました。

当日は、10時前に三原村五社神社に集合し、風景あるきへ。今回は宮ノ川という集落の里の道・山の道を歩くコースで、10時スタートのA班と11時半スタートのB班と二つの班に分かれ、40名以上の参加者がおられました。

前日の大月町の風景あるきにも参加してくださった稲垣先生、竹田さんの植物の解説を聞きながら、2時間ほどのコースを歩くという形でした。ただ、地元のボランティアで植物の説明してくれている人も3,4名ほどいて、みなさん楽しそうに歩きながら説明を加えてもらえました。


山の道では、四方竹やせんぶり、じゅうりょう、みぞそばなど多くの植物がみられました。


コースの後半は、三原の昭和や明治の写真を並べた写真展、大学生による風景カフェ、路面への植物スケッチと歩いている人に知ってもらい、味わってもらい、楽しんでもらう企画が続きました。


写真展には、三原の古い地図や牛による田んぼの耕作の様子、お祭り(猪舞い)など三原村に住んでいた人々の普段の生活やハレの場の様子が写されていました。


つづいては、風景カフェ。下切カニのミネストローネとお茶をふるまいました。春からはじめた風景カフェですが、このミネストローネで、ついに食事のメニューが登場しました。三原のトマトを使いたいということで、ミネストローネということになったのですが、お味はいかがだったでしょうか?


そして、帰り道の路面には、大きな植物アート。みぞそば、さざんか、カフェ、ひめのぼたんなどなど牧野先生のスケッチを参考に、チョークで書きました。コース後半の疲れてきたところで、少し目線を変えて、スケッチをということだったのですが、みなさんにうまくできてるね〜など言ってもらい、よかったです。


そのまま、里を下り、集会所に行くと、今回のメインイベントの一つである、山茶花の油絞り。





おおまかな工程としては、まずは、臼と杵を使って、粉々になるまで実をつぶします。続いて、その砕いた実を包んで蒸します。そして、それを絞るための木で挟んで、油をしぼりとります。
ひとつの実から出る量は少量なので、これを何遍も繰り返すことになります。つぶしたり、絞ったりといった作業はやはり大変な作業です。参加者のみなさんは実際に体験をしてみたりしながら、興味深そうに作業を観察していました。

あと、その横では、ひっそりとではありますが、木の枝を集めて、幹をつくり、その影にそって、スプレーで葉をつける植物アートも大学生によって、行われていました。


朝から夕方まで長い時間でしたが、植物観察から油絞りまで、三原の面白さを存分に体験してもらえたのではないでしょうか?参加して下さった皆さん、ありがとうございました。   (浦田)

[三原村の山茶花の木]